【モスブロッカー】蚊という名のストーカー:技術顧問ジェイムス・マイケルの防蚊コラム
- Jamie Lane
- Jul 30
- 3 min read
こんにちは。モスブロッカーの技術顧問、ジェイムス マイケルです。
今回は少し趣向を変えて、私が長年現場で観察してきた「蚊の生態」について、技術者の目線からコラム風にご紹介します。

「蚊って、なぜ人を狙うの?」
まず最初に断っておきたいのは──蚊が人間の血を吸うのは、食事のためではないということです。
実は、血を吸うのはメスの蚊だけ。しかも目的は「卵を産むために必要な栄養を摂取すること」。
つまり、あなたが蚊に刺されるとき、それは“彼女たち”にとっての母性行動なんですね。……知ったからといって許せるわけではありませんが(笑)。
技術者が現場で感じる「蚊の特徴」
私が現場で蚊を観察するとき、以下のような共通する行動パターンが見えてきます。
🕒 時間帯:朝と夕方がピーク
日中は日差しを避け、草むらや建物の影に潜んでいます
夕方になると一斉に活動を開始(特に湿度が高い日)
🌀 風を嫌う
微風程度でも飛行能力が落ちる
だからこそ、**「風をコントロールした防除」**が効果的なのです
👃 においに敏感
二酸化炭素、汗、皮脂、黒い服などに強く反応
技術的には「人間の存在を感知するセンサー」を持っているようなもの
「蚊の習性を逆手に取る」のがプロの技術
防蚊対策において、最も重要なのは「物理的に蚊を殺すこと」ではありません。蚊が近づけない環境を作ることです。
たとえば、モスブロッカーでは以下のような対策を組み合わせています:
空間内の風流を変えることで蚊の飛行を妨げる
蚊が嫌う植物由来成分を、拡散範囲とタイミングを計算して噴霧
人の導線と蚊の潜伏エリアをAIで分析し、噴霧の角度を調整
これらの発想の出発点は、すべて**「蚊の生態を理解すること」**にあります。
「蚊に刺されやすい人」の特徴とは?
現場でよく聞かれる質問がこちら:
「私だけいつも刺されるんですが、なぜですか?」
これは科学的にもある程度解明されていて、以下のような人が刺されやすいとされています:
特徴 | 理由 |
体温が高い | 蚊は赤外線にも反応しやすい |
呼吸が深い | 二酸化炭素の排出量が多く、蚊を引き寄せる |
汗をかきやすい | 乳酸やアンモニアなどに蚊が反応する |
黒い服を着ている | 視覚的に「人間らしい」対象に見える |
つまり、「汗をかいた黒い服の人が夕方に立ち止まっている」──蚊にとってはごちそうに見えているわけですね。
現場の裏話:「蚊が出そうな場所は音でわかる」
これはあまり科学的ではない話ですが、私は長年の経験から、**「蚊が出るエリアは音が違う」**という感覚があります。
湿った地面と草むらが混在する場所では、風の音がややこもり、空気が重く感じるんです。
そうした場所では、99%の確率で「刺されます」。だから私は、機器よりもまず「耳と鼻」で現場を判断します。これは技術者というより、もはや“蚊ハンター”の感覚かもしれません(笑)。
最後に:敵を知り、己を知れば、百戦危うからず
私が伝えたいのは、防蚊とは「情報戦」であるということです。
敵の習性を知り、行動パターンを読み、効果的な対処を行う──それが、私たちモスブロッカーの基本姿勢です。
次回は、「モスブロッカーに使われている成分」や「海外での蚊対策の事例」など、もう少し踏み込んだテーマを扱いたいと思います。
それではまた次回。
技術顧問 ジェイムス マイケル
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